■「シャチまわし」でがっかり? |
シャチは海のギャング。これに追いまわされたマグロの群が延縄(はえなわ)にかかって大漁をもたらす「シャチまわし」という現象もあるけど、そんなのは稀。シャチに狙われたら撃退方法がないので、せっかく針にかかったマグロが全部食い荒らされてしまうんだ。しかも、シャチは頭が良くて、釣り針には絶対に掛からない。マグロの頭だけをきれいに残していくんだ。これを「シャチまわしで頭ばかり」というんだって。 |
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■昔はどうやって位置を調べたの? |
今のようなハイテク機器がなかったずっと昔の人たちは、「山ばかり」「山あて」といって、海から山を見て、目印にしている山と山との重なり具合から、自分の位置や進む方向を知ったんだ。例えば、気仙沼湾を出港して南に向かって進もうとする時は、この一帯からよく見える岩手県の室根山を目印にして、まず、その山が大島(気仙沼湾に浮かぶ島)と岩井崎(気仙沼の南に位置する観光名勝)の中間に見える地点を目指して進んでいったんだよ。 |
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■「ナンバン」って何のこと? |
漁船の中では、役職名を英語で呼ぶんだ。だけど、面倒な呼び方は省略してしまったんだよ。ファーストエンジニア(一等機関士)は「ファースト」。ナンバーワン・オイラー(操機長)は「ナンバン」、チーフ・オフィサー(一等航海士)は「チョッサー」になった。いつ頃から使われたのはわからないけど、今ではすっかりリアスの海の共通語なんだって。 |
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■山ブドウがホヤ養殖のきっかけ? |
少し昔の昭和30年代。唐桑の海辺で暮らしていたおじいさんが、船をつないでおくために山ブドウのつるを使っていたんだ。ある日、そのつるを見たら、オレンジ色の物体がついていたんだって。それがホヤの子供だったんだね。それからおじいさんは、山ブドウのつるを海に沈めて、ホヤの養殖を始めたんだよ。このおじいさんが青森県の浅虫水族館におくったホヤを、昭和天皇が興味をもってご覧になったんだって。 |
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■エッ、こんなところにも海産物が |
電卓や時計、パソコンのディスプレイなどには液晶が使われているよね。その原料には魚肝油のコレステロールが使われているんだ。他にも、音響特性のいいスピーカーを作る材料としてはホヤが、病院の手術の時に使う人工皮膚や手術糸の原料としてエビやカニが使われているんだよ。意外だけど、こうした海産物の利用法は、今後の日本の経済社会を支える先端技術として、とても期待されているんだって。 |
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■「魚付林」って何だと思う? |
森林が海にとってとても大切な友達なんだ。リアスの海岸を歩いたときに、林に「魚付林」という標識があるのに気づいた人はいるかな。この標識のある林は何かというと、アワビやウニ、ワカメなどリアスの海の魚介類の繁殖を維持するために、保安林として特に保護されているんだよ。みんなで大切にしようね。 |